元企業人事担当者が教える履歴書の書き方!採用or不採用のポイント

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私は、30代のミドルエイジ女子です。

マリ
マリ

私は採用担当をしていました。受かる人、受からない人の差はこんなところにありますよ!

都内のベンチャー企業で人事担当をしておりまして、現在は会社を経営しています。

会社を円滑に回していく上で大切なのは、サービスの内容でも、商品のすばらしさでもありません。

もちろん、それも大事なのですが・・・

最も大切なのは「人材」です。ですから、会社も人材確保には力を入れますし、表現の仕方に語弊があるかもしれませんが、ハズレくじを引かないように注意深く採用を進めていくのです。

そこで今回は「元企業人事担当者が教える履歴書の書き方!採用or不採用のポイント」と題して、お話をしていきます。

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企業に採用してもらえる面接とは

この記事は、こんな人におすすめです。

・転職をするつもりだ。
・就職活動をしている。
・どうにかして就職先を決めたい。
・採用されるポイントを知りたい。
・不採用通知を受け取りたくない。
・採用する側の心理を知りたい 。

私が勤めていたのは、東京都中央区にあるITベンチャー企業です。

ベンチャーだけあって、大手企業が時間をかけてゆっくりと行うことを、目まぐるしいスピード&少人数で行っていくという特徴があります。

月収はハッキリ申し上げて、やや高めです。しかしながら、ボーナスは会社の業績によってあったり、なかったりするので、安定性はないでしょう。

しかしながら、ITベンチャーという響きが若者にはうけるのか、新規採用をプロモーションするとかなりの方から履歴書を頂いていました。

会社ごとに採用の基準も流れも全く異なるとは思いますが、ここでは私の経験した採用の流れを、独断でご紹介していきます。

採用の流れ

書類審査

履歴書をお送りいただき、書類審査となります。

ほとんどの方が、ここで通過とならず、不採用になってしまいます。

一次面接

書類審査を通過された方には、一次面接をしています。

一次面接は、私ともう1人の社員で行っていました。

新卒採用の場合は、割とじっくりと審査を進めていくのですが、中途採用の場合は会社も即戦力を探していますし、社会人としての基礎ができている方が多いので採用スピードは速いです。

一次面接では、主に履歴書に書いてあることを再度お聞きしたり、場合によっては雑談をして1人1人の持つオーラや雰囲気を見るようにしていました。

次の面接からは取締役や社長などの重役の方々がされるので、私たちがその人たちの前に出した時に「なんで、この人を通過させたんだ」と言われないように心掛けています。

二次面接

部長クラスが二次面接を行いました。

私も補佐として参加していますが、部長クラスは席に着くまで、その人の資料には一切目を通すことはありません。

席に着いてから、履歴書や一次面接の資料に目を通すことがほとんどです。だから、履歴書は見やすく、要点を書くことが大切なのです。

最終面接

ここまでくると、私も人事担当者として、受けてくれる子たちに愛情が沸いてきました。

「がんばれ!」と背中を押して、社長や部長たちが待ち構えている採取面接に送り出していました。

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どういう履歴書が目を引くのか?

さて、就職・転職活動において、最初の関門が「書類審査」です。

マリ
マリ

通る履歴書と通らない履歴書がありますよ!その実態をお知らせします。

実際に就職活動をしている人にお話を聞くと、何度も何度も書類審査で落ちてしまって、何だか嫌になっているという人も少多かったです。

ここで、皆さん勘違いしていることは「書類審査のために履歴書を書く」ということです。

正直なところ、履歴書は最終面接まで使います。

ですから、就職活動を進めている人は「履歴書をもっと重要視すべき」です。

それでは、目を引く履歴書に共通する3つのポイントをまとめてみました。

目を引く履歴書に共通する3つのポイント

知っておくと、絶対に得をする「目を引く履歴書に共通する3つのポイント」をまとめてみました。

1.美しい字で書いてある。手書き!   

履歴書は、何百通も届きます。

その全てに目を通していますが、1つ1つをじっくりと確認している時間はありません。

まず、ざっくりと仕分けをすることろから始まります。

最初の仕分けの際のポイントは、美しい字であるか、どうかです。

字には気持ちが表れると言いますので、1文字1文字を丁寧に、心を込めて書いているかどうかは重要なポイントとなります。

最近はパソコンで仕上げてくる人も多いのですが、私は個人的に手書きの人に魅力を感じていました。人事部の多くの人たちが手書きの履歴書に心惹かれると言っていました。

印刷のボタンをクリックするだけで完成するのではなく、時間と手間をかけてでも、きちんと書いてきてくれたその心意気に合格のハンコを押していた気がします。

マリ
マリ

丁寧な手書きの履歴書は、弊社を第一志望に思ってくれている熱意を感じますよね。印刷した履歴書は使い回しできるし、安易に応募してきた可能性が高いと少しだけ構えてしまいますね!

2.書きすぎていない

履歴書を見た瞬間に、目の前が字でいっぱいになるような履歴書は、ちょっと嫌でした。

「書けばいいというわけではないのにな・・・」と感じていたことを、覚えています。

履歴書のスペースは、自分を表現するための真っ白なキャンパスです。

そこに、目いっぱいに書き込んでしまうのはやる気があると思われる反面、私にとっては「読む人の気持ちを考えていないなぁ」と思ってしまいました。

書きすぎていない、程よくスペースの空いている履歴書が好きでした。

書くべきことは書いてほしいです。相手の身になって、行間を空ける、改行するなど、読みやすくしてある履歴書は「この人は仕事できるなあ。会ってみたいなあ」となりました。私だけでなく、人事部の上司もそう言っていました。

3.先に結論が書かれている

結論が先に書かれているのも、大きなポイントでした。

これは、会話をするときと共通していることで「あれ?この人は、結局何を言いたかったの」ということはありませんか?

履歴書も、同じです。たくさん書きすぎているために、何が大切なのか分からない!

どこがあなたの魅力ポイントなの?という履歴書だらけだったと記憶しています。

反対に「私の長所は3つあります」と最初に大見出しを提示して、その後「長所1.○○」として頂けると、とても分かりやすかったです。

マリ
マリ

結論を先に言いましょう。結論が出るまでに時間がかかるのは良くないです。一緒に仕事をしてからもこんなふうかと思うと、先が思いやられます!

スルーしてしまう履歴書とは?

スルーしてしまう履歴書は、いったいどんなものだったのか思い返してみました。

1つでも当てはまるものがあれば、残念ながら不採用としていたと思います。

・字が汚い
・履歴書を使い回している気がする
・履歴書の紙がぐちゃぐちゃ
・履歴書が汚れている
・とにかく字が薄い
・とにかく字が細かい
・必要なことが書いていない
・封筒がぐちゃぐちゃ
・切手が足りない
・余計なものが入っている
・他社への志望動機が間違って書いてある

女子に交際を申し込む時と似ていますね。私も交際前に、こんなことがあったらその男性とはもう会いませんでした(笑)

就職活動も恋愛も比較すると、似ています。「申込み」ってことですからね。

・字が汚い 接し方が雑
・履歴書を使い回している気がする 他の女性に受け取ってもらえなかった物、ことを女性に使い回そうとする
・とにかく字が薄い 声が異常に小さい。聞き取れない
・とにかく字が細かい 話すスピードが速すぎる。細かすぎて聞き取るのが大変
・必要なことが書いていない 会話がつまらない
・封筒がぐちゃぐちゃ 相手のことを考えられない
・切手が足りない わざとでないにしても、相手が出すべき出費を女性に出させる
・余計なものが入っている TPO、臨機応変ができなさそうだな?
・他社への志望動機が間違って書いてある 他の女性と会話したことを間違って記憶しているな、、、

こうしてみると、相手のことを考えられる人が大前提だなと思います。

企業としてもそうですよね。相手のことを考えられない人が会社にいたら回りの人が困ってしまいますからね。私たち人事部としましては、採用後に「誰だ、こんな人を採用したのは!」と現場が困る事態になりたくないのです。

面接でこの人いいなと思ったポイント

書類審査に合格することは簡単なことではなく、実はとても難しいということがお分かりになったのではないでしょうか。

だからこそ、書類審査で合格をしてからの面接審査の場合は、自分に自信を持って臨んで下さい。

ここでは、人事担当の私が「この人いいな」と思ったポイントをご紹介します。

あくまでも、私の個人的な感覚も含まれているので、悪しからず。

第一声が元気

トントンと面接室の扉をノックした時点から面接は始まっていて、面接官も審査の段階に入っていることを忘れてはいけません。

ノックをする音が弱弱しかったり、ノックもしないでいきなり入ってくる人がいると、最初から印象が良くありません。

軽快なノック音の後に、「失礼いたします!」と元気な声で入室してくれると、それだけで「どんな人なのかな?」「話してみたいな」という気持ちになるのは、実に不思議なものです。

腰から曲げてお辞儀ができる

どんな風にしゃべるのか、どんなことをやってきたのかという本題にうつる前に、面接官がどうしても気になってしまうのが、あいさつをどうやってするのかです。

特にお辞儀は社会人として、日本人としての必須マナーになりますので、注意深く見ているのが正直なところです。

お辞儀と言っても、実にさまざまなお辞儀がありますよね。

頭をぴょこんと軽く下げただけのお辞儀、首を折り曲げただけのお辞儀、腰から深々と折り曲げた丁寧なお辞儀など、お辞儀にも心が表れるのだと思っています。

お辞儀はその人に備わった癖みたいなものですから、すぐに直すことができませんし、新卒ならまだしも中途採用の人にお辞儀の仕方から教えるのは、あまり気が進みません。

プライドをへし折ってしまう可能性があるからです。

そこで、中途で採用する人を探している場合には、最初からお辞儀のしっかりできる人を選んでいました。

身なりがきちんとしている

身なりもお辞儀と同じで、個人のナイーブな面に触れてしまうこともあります。

「あなた、何だか汚いから直して」なんて、このご時世、口が裂けても言えませんからね。

そこで、最初から身なりのきちんとした人を選びました。

自分が着る洋服や髪形に気を向けられない人が、会社の仕事をきちんとできるわけがないと思ったからです。

スーツはヨレヨレではないかな?

髪型はボサボサではないかな?フケが肩に落ちたりしていないだろうか。

しゃべる時に、背筋はきちんと伸びているだろうか。

このように、身なりも実力のうちと考える面接官が、私のほかにもいると思いますので注意しましょう。採用後に、デフォルトは直せない。このご時世デフォルトを注意したら、ケンカになってしまいます。

人間性は修正が効かない部分なのでとても大事です。言わないで分かり合う常識的な部分は本当に大事ですよ!

話を聞いているとき、何かしらのアクションを示す

面接は会話のキャッチボールをしながら、その人の性格や考えていることなど聞いていくわけですが、こちらが話をしている時の態度も判断基準の1つとされていることを忘れないでください。

私が色々と話をしているときに、ぼーっと聞いていたり、まるで興味がないような無表情の顔で聞いていると、当然印象も良くありません。

うなずいたり、時には軽く笑顔を見せたりと、何かしらのアクションを起こして頂けるとありがたいです。

最近、「相手と会話ができるようになる方法」「会話のテクニック」などの本が出ています。会話の仕方に書いてあることができていると有利だと思います。

きちんと目を見て話すことができる

きちんと目を見て話すことができるのも、社会人として必要不可欠なスキルですよね。

当たり前にできると思いきや、なかなかできない人もいます。

目線が泳いでしまったり、上を向いたり、うつむいてしかお話できない方も少なくありません。

きちんと目を見て話すということは、相手に誠実さを与えて、信用度をアップすることにもつながります。

やはり、お互いにきちんと目を見てお話ができた後って、なんだか気持ちいいですよね。

以上、あくまでも私が「面接でこの人いいなと思ったポイント」を挙げてみました。

もちろん、1人1人と向き合ってお話をさせて頂く中で、他にも素敵だと思ったポイントはたくさんあります。

あまり意識しすぎることなく、頭の片隅にでも置いていただき、あとは自分のことを素直に表現して頂ければと思います。

最後に。言っていいこと NGなこと

人事担当をしていると、入社が決まった子たちから必ず言われることがあります。

それが「言っていいこととNGなことが、よくわからなかったです」、だから不安だったと!

確かに、自分では良かれと思って聞いたことが、面接官の印象を悪くしていることもありますよね。

そこで、最後に参考になればと思い、まとめてみることにしました。

言っていいこと

・お休みはいつですか?
・残業はありますか?
・お給料はいくらですか?
・どんな手当てがつきますか?
・昇給はどのような仕組みでしていくのですか?

生きていくためには、お金がなければいけませんし、働かなければなりません。

もちろん募集要項にも書いてありますが、お給料や休日のことで不明点がある場合は、きちんと聞いておいてよいと思います。

入社してから、こんなはずではなかったでは遅いので。

NGなこと。

・会社の売り上げってどうなんですか?
・社内でいじめとかありますか?
・有休は死んでも取得したいんですけど・・・
・毎年お給料って上がりますか?
・妊娠したら、がっつり育休を取りたいんですけど。

ここでご紹介しているのは、全て私が実際に言われたことです。

会社の規定として、きちんと定めていることですから聞いてもいいのですが、聞き方に気を付けないと面接官をムッとさせてしまうので注意が必要です。

・会社の売上は調べればわかります。

・社内でいじめはないとは思いますが、この質問を面接の時に聞くこと自体がナンセンスです。

・たしかに権利ではあるのですが、中途だったとしても新人は普通にミスをします。そのミスを残業で取り返すくらいのやる気がほしいものです。

・毎年給料が上がるか、会社の成績、本人の貢献度によりますから、今ここで言えません。こういう人は、自分の貢献度ではなく、会社に居た時間を主張するものなのです。採用しないと言うか、他の人が通過します。

・たしかに権利なのですが、こんな人が会社に増えたら会社の空気も悪くなります。会社もその穴を埋める人をまた採用しないといけません。ちゃんと仕事してる人に悪影響です。育休を取るなら会社に感謝しながら取る人を採用したいものです。

まとめ。ポイントを押さえて、確実に採用されよう

今回は「元企業人事担当者が教える!採用or不採用のポイント」をご紹介しました。

もう一度、詳しくおさらいをしていきましょう。

●目を引く履歴書に共通する3つのポイント

1.美しい字で書いてある。手書き!

2.書きすぎていない

3.先に結論が書かれている

●面接でこの人いいなと思ったポイント

1.第一声が元気

2.腰から曲げてお辞儀ができる

3.身なりがきちんとしている

4.話を聞いているとき、何かしらのアクションを示す

5.きちんと目を見て話すことができる

以上、転職・就職活動をするときにはきちんとポイントを押さえた上で、取り組んでいくようにしましょう。採用の通知をゲットしたいのなら、面接官の気持ちを知っておくのも1つの方法です。

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